この記事では、ユッカの育て方やお手入れのコツを紹介しています。ユッカに適した育成環境や置き場所、また水やりや植え替えの方法、増やし方などについて知りたい人は参考にしてください。
ユッカの基本情報
ユッカの特徴
ユッカには、40種以上の品種と、約24種の亜種が存在し、様々な色、形、大きさのものがあります。そのなかで、観葉植物として一般に出回っているのは、だいたいユッカ・エレファンティペスという種で、これは「青年の木」とも呼ばれています。ユッカ・エレファンティペスは、象の足のような幹の先につるぎ状の緑色の葉がつくのが特徴的です。
ユッカの基本情報
基本データ
学名 | Yucca | 和名 | |
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科名 | キジカクシ科 | 属名 | イトラン属 |
原産地 | 北アメリカ大陸から中央アメリカ | 分類 | 観葉植物 |
形態 | 低木 | サイズ | 30~150cm |
性質
耐寒性 | 強い | 耐暑性 | 強い |
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耐陰性 | 普通 | 乾燥 | 強い |
ユッカの育て方のポイント
育成難易度
簡単 |
育て方のポイント
ユッカは、アメリカ南西部の原産であるため、水はけが良く、日当たりの良い土壌で育ちます。また、-5℃くらいの寒さなら耐えることができるので、様々な気候の場所で栽培することができます。ユッカのお手入れはとても簡単で、多少ほったらかし気味で問題なく成長する傾向があります。最も注意すべきことは水のやりすぎです。葉が黄色くなったり、根が軟らかくなったりするのは、水のやりすぎのサインなので注意しましょう。
管理・栽培の年間カレンダー
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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置き場所 | 日当たりの良い場所 | 日当たりの良い屋外 | 日当たり良い場所 | |||||||||
水やり | 乾かし気味 | 土が乾いたら | 乾かし気味 | |||||||||
肥料 | 置き肥 | 置き肥 | ||||||||||
植え替え | 植替え |
ユッカの管理環境
ユッカの管理に適した置き場所
明るい場所が最も適しています。日当たりの良い屋外や、西向きの窓際などがベストです。ユッカは耐陰性があるため室内で管理しても問題ありませが、光の少ない場所でユッカを育てると、花の数が少なくなり植物の成長が遅くなります。
ユッカは越冬できる?
ユッカは耐寒性が強くマイナス3℃くらいまで耐えることができるため問題なく越冬できるでしょう。非常に寒い地方にお住まいの場合は、冬は室内に移動させた方が無難かもしれません。
ユッカの詳しい栽培方法
水やりのしかた
生育期にあたる春~秋にかけては、土が乾いてきたらい水をたっぷり与えましょう。葉水もよく与えます。冬は水やりの頻度を少なくし、乾かし気味に管理しましょう。葉が黄色くなったり、根が軟らかくなったりするのは、水のやりすぎのサインです。
用土の選び方
ユッカは特に根腐れに弱いため、水はけの良い用土を使うことは非常に重要です。排水性のよい観葉植物用の土や、赤玉土小粒、腐葉土、軽石小粒の割合が7:3:2配合土がおすすめです。
肥料の施し方
生育期にあたる春から秋にかけての期間に、緩効性肥料を2ヶ月に1回ぐらいの割合で置肥します。肥料は室内で育てているユッカには特に効果的です。
剪定のやり方
枯れて葉全体が茶色くなったものは根元から取り除きましょう。また背が高くなりすぎた場合は、5~8月に切り戻します。のこぎりや鋭いハサミを使って枝を半分に切り、その後は乾かし気味に管理しましょう。
植え替えのやり方
植替えの適期は4~6月で、頻度は2年に1回程度で良いでしょう。株が大きくなったらユッカを鉢から取り出し、一回り大きな鉢に植え替えます。
ユッカを増やす方法
挿し木や茎ざしで増やすことができます。挿し木は、枝を葉のついた部分の下10センチほどでカットして挿し穂にします。その後鉢植えの土の中に入れ、間接的に光が当たる場所に置きます。乾かし気味に管理すれば2~3か月後に初根します。